パソコンはCPUを見ればだいたいお得かどうか分かります。
- パソコン選びで値段を気にする人
- CPUの種類をもう少し詳しく知りたい人
パソコンを買うときのCPUの選び方とは
ずばり、価格と用途のバランスです。
CPUとパソコン価格の関係
CPUはパソコンの動きの中心的な役割を果たす重要な部分(デバイス)のことです。「中心的」なので、その分、パソコン全体の価値、すなわち価格に大きく反映されるといっても過言ではありません。
ここでは、CPUの選び方で重要視する部分を、具体的なCPUを挙げながら紹介します。よく見るCPUから少し高度な用途向けのものも出てきます。
そもそもCPUって何?という人や、CPU以外も含めてパソコン選びに気を付けたほうが良い点を知りたい人はこちらをご覧ください。
価格を決める要素
CPUの価格は、主に2つの要素で決まります。
種類(シリーズ)
CPU一つ一つに付いている名前のことですね。
- Intel Core i5
- Intel Celeron
- AMD Ryzen 9
世代
作られた年が違って、性能などが違っても、同じ種類であることはよくあります。一般には、作られた年が新しいほど、全体的な性能は良くなっています。
世代は、種類のあとに続く数字などから知ることができます。
- Intel Core i5-10210U
- Intel Celeron G3930
- AMD Ryzen 9 3900X
すなわち、値段を知るのであれば、世代を表す数字などまで記載した名前で検索するべきです。
世代が違うとどれだけ値段が違うのか?
このパソコンパーツ業界、技術進歩がとても速く、それが値段にも反映されていきます。
ここでは、2012年に発売されたCore i5-3470と、同じCore i5シリーズでも2019年に発売されたCore i5-9400の部品単体の値段を比較してみます。もちろん、この値段は、パソコン本体価格の違いにも反映されます。
2020年6月現在 Amazon価格
- Core i5-3470・・・10,731円
- Core i5-9400・・・22,018円
結構、価格に差がありますよね・・・
新品のパソコンでは、世代による価格の違いはなかなか現れませんが、一方で、世代が古くても快適性にあまり影響がない場合も多いので、世代が少し古いCPUが搭載された新品のパソコンは安いこともあります。これはシリーズが同じでもお買い得な例の1つですね。
世代を表す数字自体にも、命名規則があります。つまり、規則を知っていれば数字を見るだけで世代なども分かります。規則の詳細は様々なサイトで紹介されていますので、興味があれば一度覗いてみてはいかがでしょうか。
用途とCPU
用途に応じて…という話はよく聞きますが、現在のCPU性能と主要な用途を併せて考えると、用途は以下の2つに大別して考えれば十分です。
- 動画、イラスト作成
- 上記以外
動画、イラスト作成
このような作業は、比較的高性能なCPUがあったほうがよいです。さらに、GPUと呼ばれるパーツが搭載されているパソコンがよいです。
また、高性能なCPUになると、CPUごとにそれなりに特徴があり、実利用に影響してくる部分もでてきます。
そのため、CPUやGPUに少し詳しくなる必要があります。
以下にハイスペックなCPUのシリーズの例を示しますが、これに限らず、CPUについて自分で勉強し、知識を得ることをおすすめします。
- Intel Core i9
- AMD Ryzen 9
動画、イラスト作成以外
文章作成やネットの閲覧、動画視聴などの用途であれば、スタンダードCPUと呼ばれるもの、特にIntel Core i5シリーズで十分です。他にもスタンダードCPUにはシリーズがありますが、大半がIntel Core i5シリーズです。
一方で、エントリーCPUと呼ばれるものを選ぶと後悔するケースが多いです。特に動画視聴がもたつくことがあります。
- Intel Core i5
- AMD Phenom Ⅱ
- AMD Ryzen 5
- Intel Celeron
- Intel Pentium
- AMD Ryzen 3
というように、いわゆる通常用途の観点ではCPUは自ずと決まるので、あとは価格とのバランスを見ていけばよいでしょう。世代が少し古ければ同じシリーズでも安いことがある、というのを思い出しましょう。
同じIntel Core i5シリーズなのにこのパソコンは安い…!
というパソコンを見つけられるとラッキーですね^^
CPU以外で少し気を付けたいこと
パソコンの値段の大半はCPUで決まっている、という話をしましたが、もちろんすべてに当てはまるわけではないですし、それ以外の要素ももちろん関係します。ここでは、代表的な4つ、それぞれ気を付けたいポイントを数行で紹介します。もっと詳しく知りたい場合は以下の記事を見てください。
メモリ容量
安いパソコンでは、容量が他のパソコンの半分、といったこともあります。
通常用途の場合、4GBしかない場合は動作が重くなる可能性があります(2020年現在)。なるべく8GB以上を選びましょう。
画面の解像度
フルHD未満の場合は作業効率や快適性に欠ける場合があります。できればフルHD以上が欲しいですね。
ストレージ
HDDの場合があります。SSDを選びましょう。圧倒的に快適です。
画面サイズ
小さい場合がありますが、店頭で確かめるのが一番です。他の3つよりは注意しなくて良い点です。
まとめ
CPUを少しでも知っていると、パソコン選びが結構楽になると思います。
- CPUはパソコン全体の価格に大きな影響を及ぼす
- CPUを選ぶポイントは価格と用途のバランス
- 種類(シリーズ)が同じでも、世代が違うだけで値段が違う
- 世代が違っても快適性に影響がない場合も多い
- 用途で決めるケースは少ない。ハイスペックを求める場合はCPUの知識が必要
僕もだいたいこれくらいしか気にしませんが、十分ですし、買った後もほとんど後悔しません。