中古のスマホはとても安く買えるので魅力的に見えます。
特にsimフリーの端末にすると、
- 同じ端末で格安simやキャリア間の乗り換えができる
- 海外でも使用できる
- 売るときに高値で売れる傾向がある
など、メリットが多いです^^
一方で、中古ならではの問題もあって、
- 電池がすぐ切れた…
- 回線につながらない…
- すぐに故障してしまった…修理代は全額自己負担だって…
といったケースもあります。
安物買いの銭失いにならないように、ここでは、中古スマホの危険性について解説するとともに、購入する際の心得についても説明します。
中古スマホの危険性
主に、以下の3つの点に注意する必要があります。
- ある日突然、スマホが使えなくなる可能性がある
- 故障・不具合に対する保証が受けられない可能性がある
- バッテリーのもちが悪い可能性がある
1. ある日突然、スマホが使えなくなる可能性がある
一番懸念されることかと思います。
このような現象が起きるのは、具体的には以下の2つの場合です。
- 盗品であった場合
- 残債があった場合(前の所有者が、端末代金を払いきっていなかった場合)
それぞれについて解説していきます。
1. 盗品であった場合
基本的に、販売時点で盗品であったことが判明している場合は、店頭に陳列されません。
しかし、購入後に判明する場合があり、その場合は、その携帯が不正に利用されているものとみなされ、あとからであっても携帯の通信機能にロックがかかってしまう可能性があるのです。
2. 残債があった場合
これは、以前の所有者が、端末代金を払いきっていなかった場合にあたります。
例えば、携帯を買うときに、12ヶ月の分割払いで端末代金を払うようにしていたとします。その携帯を3ヶ月で買取専門店に売却し、売却した人が残った9ヶ月分の代金を滞納した場合、携帯の通信機能にロックがかかってしまう可能性があるのです。
これも、盗品であった場合と同様に、販売時点で判明している場合は、店頭に陳列されませんが、購入後に判明する場合もあるため、注意が必要なのです。
2. 故障・不具合に対する保証が受けられない可能性がある
中古の場合、保証期間が切れている場合が多く、基本的にメーカー修理を無償で受けることはできません。
中古スマホ販売店では、一定期間の動作不良については、返金保証を付けていることもありますが、動作不良の内容によっては、保証の対象外になることがあります。
例えば、格安SIMを使用したことによる通信不具合は保証の対象外だったりすることがあります。
他にも、「ときどき〇〇がおかしくなる」といった不具合の場合、いざ販売店に持ち込んだときにはおかしくなっておらず、動作不良が確認できないため、保証の対象外、といったこともあります。
3. バッテリーのもちが悪い可能性がある
中古スマホの場合、前の所有者が一定期間使っていたわけですから、バッテリー(電池)のもちも新品同様、というわけにはいきません。
しかし、あまりにもバッテリーが劣化している場合は、
- 充電しても、またすぐに充電しなければならない
- スマホの動作が遅い(もっさりする)
といったように、日常的な利用に支障をきたします。
しかし、多くの販売店では、バッテリーは消耗品として扱われ、保証の対象外となっています。よって、中古スマホを選ぶ際には十分注意しなければならないのです。
中古スマホ購入時の心得5選
中古スマホにリスクがあるとはいえ、格安で購入できる点はやはり魅力的ですよね。
ここでは、良い状態の中古スマホを格安で手に入れることができるように、中古スマホ購入時に心得ておきたことを説明します。
それは、以下の5つです。
- 動作未確認の商品は買わない
- ネットワーク利用制限を確認する
- 購入前に電源をつけ、実際に操作してみる
- バッテリー容量が95%以上のものを買う
- 保証内容を確認する
一つずつ見ていきましょう。
1. 動作未確認の商品は買わない
いくら安いからといって、動作未確認の商品は買わないようにしましょう。
なぜなら、スマホは動作不良のパターンがたくさん存在し、リスクが非常に高いからです。そのため、購入後にすぐに使えなくなった挙げ句、保証もされない、といった最悪の状態に陥る可能性も少なくありません。
商品を選ぶときは、少なくとも基本的な動作は確認してある商品にしましょう。基本的な動作とは、
- 画面はしっかり写っているか
- タッチパネルは正常に動作するか
- 音は正常に出るか
- バイブレーション(振動)は正常に作動するか
このようなものを指します。
販売店の店員さんに聞いたり、購入前にご自身で上記の動作を確認してみるのがおすすめです^^
2. ネットワーク利用制限を確認する
ネットワーク利用制限とは、不正に入手されたスマホが犯罪などに利用されるのを防ぐため、スマホの通信を制限することです。
このネットワーク利用制限を調べるためには、そのスマホが販売されたキャリア(docomo, au, Softbank)がそれぞれ用意している専用サイトにアクセスし、IMEIと呼ばれる、スマホ1台1台についている製造番号を入力します。
専用サイトは、例えば、「ネットワーク利用制限 docomo」で検索をかけたりすると出てきます。
その結果、「◯」「△」「×」のいずれかが表示されますが、基本的には「◯」のものだけを買うようにしましょう。
※「△」のスマホは安いですが、将来的に「×」になる可能性があるため、やめておいたほうが無難です。
なお、店頭には基本的に「×」の商品が販売されていることはありません。「×」の商品を通称、赤ロムと呼びます。
稀ではありますが、犯罪等に使用されていた、などの理由で、あとからであっても「◯」の商品でも「×」になる場合があります。
店頭では、ネットワーク利用制限の結果を書いて販売しているところも多いので、選ぶときにはそれを確認するのがよいでしょう。それでも気になる場合は、上記の手順で確認すれば完璧です!
3. 購入前に電源をつけ、実際に操作してみる
店頭の説明文に書いていないことであっても、気になる部分が出てくる場合があります。
例えば、画面映りに微妙にムラがあったり、動作が若干遅かったりすることがあります。
安心して購入するためにも、購入前に動作確認させてもらいましょう。
4. バッテリー容量が95%以上のものを買う
一般に、バッテリー容量が80%以下のスマホは、バッテリーの交換が推奨されています。
それゆえに、バッテリー容量は80%以上であることが求められますが、個人の実体験では、バッテリー容量が90%程度であっても、バッテリーのもちやスマホの速度に影響があると実感します。
ですので、バッテリー容量は95%以上が安心です。
バッテリー容量は、iPhoneでもAndroidスマホでも、設定画面から確認できますので、購入前に必ず確認させてもらいましょう。バッテリー容量は保証対象外の販売店が多いので。
5. 保証内容を確認する
基本的には、以下の2つの内容が保証に含まれるか確認しましょう。
- 赤ロム永久保証
- 動作不良時の返金保証が30日以上
赤ロム永久保証とは、過去(前の使用者)の不正利用・不正契約が発覚した、などの理由で、先述したネットワーク利用制限が「×」になってスマホが使えなくなってしまった場合でも、永久に保証し、返金対応などを行うことです。こればかりは予想できないことなので、保証に含まれるかは必ず確認しましょう。
動作不良は、1,2週間だけでは目立たない場合もあるため、30日以上あるのが安心です。
また、注意しなければならないのが、大手販売店によくある、中古スマホの延長保証サービスです。なぜ注意しなければならないかというと、
- 保証加入のためには追加料金が必要なうえ、
- 保証がポイント還元やクーポン配布の場合がある(返金対応ではない)
からです。特に、返金対応ではない部分は要注意で、ポイント還元やクーポン配布をされては、代わりのスマホや他の商品を同じ販売店で買わなければ恩恵を受けられず、買い物の選択肢を狭められてしまいます。
上記内容を踏まえ、延長保証に加入する際は十分に検討しましょう。